こんにちは。cumoです。
今回は院進して私が感じた大変だと感じた点(デメリット)について紹介します。
あくまで私の体験談なので全ての院生が当てはまるわけではありませんが、院進を迷っている人の助けになれば嬉しいです。
目次
- その1:学会発表前が忙しい
- その2:学会などの出張でお金がかかる
- その3:新しくバイトを始めづらい
- その4:研究と就活と授業とバイトの同時並行が大変
- その5:学部生よりも自己責任
- その6:社会人の友達との感覚の違い
- その7:生活習慣が乱れる
その1:学会などの成果発表前が忙しい
これは当然かもしれませんが、学会やゼミなど何かしらの成果物の提出期限が迫っている時は締め切りに全力投球のため、多くの時間を使いました。
学会前などの1日のスケジュールはこんな感じでした。
このスケジュールが長い時は 2週間ほど続いていました。普段はバイトが終わったら研究はしないのですが、それだけでは間に合わないのでバイト後も研究室に行っていました。
このスケジュールに授業やバイトが重なると時はもっと研究室に缶詰で、かなり疲れる1日もありました。そこにTAやら就活が入ってくるときもあり、当時は色々と詰め込みすぎて蕁麻疹が体に出たことも…
その2:お金がかかる
まず、大学院へ進学すると決めて一番最初にかかるのが「入学金」でした。だいたい30万くらいです。
同じ大学の大学院へ行くとしても払わないといけなかったので、ここは結構痛い出費でした。
さらに入学後も授業料があるので、国立だと安い方ですが、ちゃんと前期と後期で合せて約60万くらいお金を払っていました。
ここまでは学部生と大差無いのですが、大学院ではそこに学会参加費&出張費用が必要になってきます。
幸い私の場合は心の寛大な教授のおかげで、研究費として交通費や学会参加費を精算してもらえることが多かったので、出張しても出費は1万円以内に収まることが多かったです。
しかし、これらの精算は後払いがほとんどだったので、先に多いときは10万円以上払って、宿や飛行機などを予約しないといけなかったので、元出として出せるように準備しておく必要がありました。
2ヶ月後とかに返金してもらえるのですが、学生のクレジットカードではいっきに引き落とされるので、カードの月の限度額を超えることもありました。(学生だと限度額増額ができないケースも)
当時の私は塾講師のバイトを週4日1日平均3時間とTA(ティーチングアシスタント)週1科目。月収にすると7万円くらいだったため、ちょっとした国内の学会・研究会に行くだけでほぼ無くなってましたね。
上記のように研究会や学会にたくさん参加する場合はその分お金がかかります!特に海外でやる国際学会も現地参加するとなると10万以上は当たり前です。
とはいえ、当時はコロナの影響もあり、オンライン参加可能な研究会・学会のおかげで出費は少なかった方だと思います。
その3:新しくバイトを始めづらい
私の場合、不定期な学会・研究会に参加するために長いときは2週間ほど休まないといけないときがあったりしました。研究が第一優先のため、どうしてもバイトを休まなければならないタイミングがあります。
しかし、研究会と学会の参加にはお金ががかかるため、収入が減るが支出が増える状態となります。
生活費を削ったりもしていましたが、追加で働かねば!と思った私は早朝からやっているカフェのバイトに申し込んで、早朝だけ働きたいとお願いしました。
しかし、「今は大学院1年生でたまに長期で休むことがある」と伝えたら、あっさり断られました笑
原因は明確で
- あと1年半くらいしか働けない学生であること
- それなのに長期でたまに休むこと
店からしたら普通に迷惑ですね笑
ということで早朝だけのアルバイトは断念しました。
とはいえじり貧なので、アルバイトを探し続け、単発のバイトを研究室の同期に紹介してもらったり、サイトから探したりと足りないお金を補っていました。
地方大だったので、単発バイトの求人はそもそも少ない&車でないと行けないような田舎での求人が多く、単発バイトを探すのにも一苦労しました。
その4:研究と就活と授業とバイトの同時並行が大変
修士で卒業しようと考えている人は卒業した先のことも考えて、早い人(私の体感)は修士1年の5月から就活を始めます。
修士1年の5月というのは多くの大学では大学院の授業が存在します。
単位取得のために授業に出席して課題を提出しつつ、研究を進めるみたいなスケジュールで取り組む必要があります。そこに就活まで入ってくるので、時間が無いし、精神安定も良くなかったです。
私は修士1年の6月頃からいくつかの就活サイトに登録をし、8月頃に本格的にインターンや説明会などに参加しました。
当時の私はなるべく就活に時間を割きたく無かったので、数ある院生向けの就活サイトに登録し、プロフィールを充実させ、あとはスカウト待ちという戦法でした笑
スカウトが来た会社でマッチするなと思う会社の説明会やインターンに参加していく感じで、なるべく省エネをこころがけてはいました。
しかし、就活をしたことのある学生ならおおよそみなさん共通ですが、自己分析、ESの作成、企業との連絡など細かい面倒ごとが多いです。
省エネを心がけたとはいえ、修士1年の研究の進捗はあまり良くなかった記憶があります。
その5:学部生よりも自己責任
当たり前かもですが基本的に教授からのサポートが学部時代よりも受けにくくなります。
これは教授の教育方針にもよるかもしれませんが、一旦自分で考えてから相談するのが当たり前になります。そのため、研究結果に対する自分の責任のウエイトが大きくなっていきます。
私が所属していた研究室の方針ではやらない人は放置、やる人にはサポートするというのが基本方針でした。
そのため、やらない人は卒業のタイミングでただ困るという自己責任の世界でした。
私は、論文探しや分析、研究資料の作成までの一連は全て自分で行い、仮説立てや分析方法に迷ったときは教授に相談する形で取り組んでいました。
私の場合、割と自主的にやるタイプだったので、自己責任に対して特に困りませんでしたが、研究発表などで議論をする際に知識に自信が無くて不安になることは多々ありました。笑
その6:社会人の友達との感覚の違い
同じタイミングで大学に入学しても、おおよそ大学院へ進学する人と就職する人で道が分かれます。
まず私個人的に一番大きな違いは、その友達と会ったりする際に日程が思っているより合わないということでした。
私の友達は土日休みの会社に勤めている人が多く、平日はまず会えませんでした。土日に会っても、次の日に仕事があるなどで、解散時間がかなり早くなりました。
また、あくまで大学院生は学生なので、税金もほぼ納めていませんし、お客さんや上司もいませんし社会的な責任が全然無いです。一方で社会人になった友達は研修が終わる頃には、どこか大人びて、朝まで飲もうみたいな学生の雰囲気は消えていました。
そのため、なんだか取り残されたような若干さみしい気持ちになったこともありましたが、仕方ないですね。
また、次に大きいのがお金の感覚の違いで、学生は貧乏で社会人は金持ちみたいな風潮があり、一緒にご飯に行っても多めに出してくれようとしてくれたり、お土産をくれる優しい友達にやや申し訳なさがありました…
これは後々になりますが、自分が新卒で就職する頃には学部卒の子のほうが出世してバリバリ仕事していることも!?中には転職までしてキャリアアップしている子もいました!(頼もしすぎる)2年の差は小さいようで意外と大きいです。
その7:生活習慣が乱れる
学生あるあるなのかもしれませんが、特に睡眠のリズムが乱れがちです。それもなぜか圧倒的に夜型が多いです。
大学院では学部生よりも授業が少なく、基本的にコアタイムが無い研究室だと何時に来ても研究が進んでいれば問題無いことが多いです。そのため、自制心が無いと学部の頃よりも生活習慣が乱れまくります。
私の場合は割と真面目だったので、朝の9時か10時には研究室にいて、研究を始めていました。しかし、研究会前などで夜2時くらいに寝て、また朝起きて研究室へ向かってというのが続いた後に研究会が終わると、気が抜けて昼に起きるようになることも結構ありました。
研究室メンバーの中には、昼夜逆転した生活をしており、日中にあるゼミに来られないという人もいました。あまりにゼミに顔を出さないので教授に心配されていました。
また、研究が忙しいときは自炊が面倒だったりしてカップラーメンや炭水化物でおなかを満たしがちでした。しかも深夜まで研究などをしていると夜におなかが空いて、不健康なものを食べるので、大学院2年生の冬には過去最高体重になっていました…
まとめ
いかがだったでしょうか?まとめると意外と時間が無い&お金も無いが最大のデメリットとなるかなと思います。しかし、得られるものも多いですし、乗り越えられるデメリットも多いのではと思います。
このデメリットを読んで全然大したことなさそう!と思えた方は是非進学検討してみたはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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