大学院時代奨学金の半額免除をとった話

大学院

私が大学院2年間で借りていた奨学金の返済額が半額になったので、半額免除獲得までの話をまとめてみました。

奨学金の免除制度が気になっている人や、どの程度の業績で採用されるものなのか気になっている方の参考になれば嬉しいです。

目次

  1. 借りていた奨学金の種類
  2. 制度について
  3. 半額免除獲得までのスケジュール
  4. 大学院時代の業績
  5. まとめ

1:借りていた奨学金の種類

まず、私が借りていた奨学金の種類についてです。

私が借りていた奨学金日本学生支援機構の第一種奨学金で、毎月8万8000円を借りていました。そのため、返済が必要な額は211万2000円です。

修士課程相当における第一種奨学金は利子無しで毎月5万円か8万8000円のどちらかの金額を修士課程を卒業する年の終わりの月までを毎月一回振り込みしてもらえるものです。

奨学金を借りるとなると家計基準が気になると思いますが、修士課程の奨学金は学生本人の家計に基づいて採用が判断されるため、学部の奨学金と比較すると利子無しの一種であっても採用がされやすいです。

詳しくはコチラ↓

2:返還免除制度について

返還免除制度とは?

大学院で第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者として日本学生支援機構が認定した人を対象に、その奨学金の全額または半額を返還免除する制度です。(日本学生支援機構HPより抜粋)

特に優れた業績がどれくらいなのか気になるとこです。

具体的に成果とされるものは日本学生支援機構のHPにも記載があります。

日本学生支援機構が提供している情報では主に大学院時代の研究成果や成果物などで評価されます。

重みとしては

投稿論文>特許>学会の賞>国際学会における発表経験>国内学会における発表経験>TAなどの貢献

という印象です。やはり大学院では基本的に研究がメインのため、投稿論文がしっかりあることが優れた業績として判断されやすいです。その他取得が難しいもの(例えば特許)などを取っているとポイントが高そうです。

3:半額免除までのスケジュール

いつ申請をして免除をもらえるのかについて紹介します。

おおよそ毎年同じスケジュールで申請があるそうですが、通っている大学によって申請の時期は前後するため情報収集に注視する必要がありそうです。

学部4年 1月:奨学金事前予約採用の申請

学部4年 3月:大学院奨学金(第一種)採用結果通知

大学院1年 4月~2年 3月:投与期間(おおよそ毎月10日に入金)

大学院2年 1月:免除申請書の提出

卒業後 7月末:免除に関する採用結果通知←ここで初めて半額免除が得られる

卒業後 10月:半額免除後の奨学金額の返済の開始

4:大学院時代の業績

では気になる業績についてです。

私が申請書に記入した業績を箇条書きしています。

  • 修士論文の内容
  • 国内学会 口頭発表賞 1つ
  • 小さめの研究会 口頭発表賞 1つ
  • 国内学会参加(口頭発表)回
  • 国内学会参加(ポスター発表)回
  • 国際学会(ポスター発表)1回
  • TA(ティーチングアシスタント)2科目

私の大学の場合は投稿論文かどうかに限らず、修士論文の内容の記載は必須でした。投稿論文の業績はありませんでしたが、大きめの賞を1つ取っていたことで半額免除が取れた可能性が高いです。

注意点としてはこの免除申請の判断基準において、専攻による重みづけが無いことです。最初に同じ大学内で専攻によらず申請書類の業績から点数付けが行われ、上位であれば日本学生支援機構へ送付されます。その後、全国の申請者との比較によって金額が決定されます。

専攻分野による論文の出しやすさなどは考慮されていないため、基本的に賞や投稿論文をたくさん取ったりなど申請書が充実しているほど有利になります。

ちなみに私が専攻していた分野では投稿論文は院生にいる間に1本出していればかなり優秀なほうという扱いだったので投稿論文はやや難易度高めでした。たくさん投稿論文が出せる分野などの方が免除の申請が通りやすい可能性があります。

5:まとめ

私の場合は残念ながら全額免除は取れませんでしたが、半額でもかなり負担は減るため申請する価値は十分あると思います。

申請を迷っている方にとっての採用感覚の参考になれば嬉しいです。

具体的な評価基準は明記されていないため、あくまで参考程度ですが論文投稿、賞、特許などがある方は是非申請する価値ありだと思います!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました